KONAへの道のり~第25話~初トレラン大会出場

2010年11月

NEW BIKE計画を着実に進めつつ、第1回氷ノ山系トレイル50マイルという兵庫県にある氷ノ山を舞台に行われるトレランの大会に出場しました。

ちょうど夏頃に大阪北部にある箕面の山へ軽いトレランに連れて行ってもらってから、トレランに興味を持って、かなりギリギリまでエントリーが可能だったので急遽エントリーしたのでした。

大会は前日に現地入りして、車中泊して夜明け前にスタート。

距離は50マイルということなので約80kmなので走りだしはマッタリとしたペースでした。

上り坂では渋滞で、ほぼほぼ歩いて上っていたのですが、マラソンとは違ってトレランだと順位やタイムが気にしていないからか、周りの状況だったり景色だったりを見ながら登ってたのですが、下りになったら話は変わってきました。

下りの斜度が思ってたよりも急で、高いところが苦手な僕はその急坂による高低差が怖くて仕方がなく、下りで全員に抜かれたんじゃないかと思うぐらい抜かれ続けました。

さらにコースを進んで氷ノ山仙石コースというエリアに入ったら、激しさはさらに増して、「こんなところで大会とかしたら怪我人が出るよ」と地元の人が言っていたぐらいの難所となっていました。

これはトレランというよりはアドベンチャーレースだなと思いながらスーパーへっぴり腰で下っていると、途中で犬2匹を連れた石川弘樹さんを発見。

「ここから先は結構斜度もきつく、かなり危険なので注意してくださいね」と声を掛けていただいたのですが、これ以上何をどう注意するんだ?と思いながら、先日の選手説明会の時も仙石コースは僕でも怖いと石川さんが言っていたのを思い出しました。

トレランのプロでも怖いと思う下りを、高所恐怖症の僕が半泣きになりながらようやくクリアしたのはスタートしてから4時間後のこと。

ようやく第1関門を通過し第2関門を目指すのですが、ここからはさっきまでとは打って変わって、ひたすら林道を走ります。

この林道が約17kmほどあったのですが、感覚的にはもっと長く感じました。

そして長かった林道が終わると、今度は扇ノ山という山を越える上りに入ります。

僕の脚では走れる区間はなく、ひたすら前を見て歩く歩く。

一瞬下りに入ったと思ったら、またすぐ上りになるというフェイントを何度か浴びながら、何とか第2関門に到着しました。

第2関門を過ぎてからは、コースの激しさはさらに増して、今までの難所が簡単だと思うような超難関コースが次々と現れました。

地元の人がこの大会のために作ってくれたというルートは、僕から見るとただの崖に近い斜面をジグザグに下るとか、沢に沿って山を直登するとか、ちょいとトレランをかじった程度の僕にとってはかなり厳しいコースでした。

かなりヘロヘロになりながらも、第3関門までの登りのピークを越えて少し下った辺りで時刻は17時を回り、本格的な山の夜を迎えました。

この辺りから第3関門まではルートはかなり易しくなっていたのですが、初めての夜のトレイル走行は、思っていたよりも難しくて怖かったです。

第3関門を過ぎてからは、そんなに長い上り坂はないと聞いていたので、なんとか頑張って進んだのですが、60km地点を超えた辺りで、一旦山のふもと(スタート地点より300mほど低い)まで下りて、そこから1000m級の山を登らないといけなかったのですが、ルートこそ易しいものの、ここが一番きつかったです。

頂上付近でエイドステーションが設営されていて、コロッケとおにぎりを頂いて残りの距離を聞いてみると、下りで約6kmとのこと。

そうなると、ラストスパート用の補助エンジンを始動させて一気にゴールを目指します。

自分のライトが照らす丸い円を見て林道を走りながら、周りを見ると真っ暗闇の中で他のランナーの小さな灯りがポツン、ポツンと確認できます。

足元を照らしている光にひたすら集中していると、なんだか幻想的な感覚に陥るというか、不思議な世界を漂っているような感覚に包まれながら、ただただ足を進めます。

そんな状況の中をひたすら走って5時間近く経った頃、ようやく街灯や車のライトらしき灯りを発見。

もうひと踏ん張りと自分に言い聞かせて走ると、林道からアスファルトの舗装路へと変わり、ゴール地点が見えてきました。

先にゴールした人やスタッフの人に迎えられ、「おかえりなさい」というアナウンスの中、21時51分、長かった初トレラン大会を無事に終えることが出来ました。

タイム:15時間51分39秒(完走者147人中74位)

5時間近くもヘッドライトの灯りを頼りに山の中を走り続けていると、ゴールの灯りいうか電気の灯りが本当にありがたく思えた瞬間でもありました。

一夜明けて翌日、過去最長距離であるフルマラソンの倍の距離を走ったこともあって、今までにないダメージでしたが、疲れが抜けた頃にまたフルマラソンが待っているのでした。

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