KONAへの道のり~第57話~2013年IRONMAN JAPAN北海道(バイク編)

バイクスタート直後の1kmぐらいはランコースと並走となるので、かなり狭く、路面も石畳的な感じなので慎重に走りました。

その後は一般道に出て、コースは片側交通規制されたコースを走ります。

バイクコースの最初の20kmぐらいは洞爺湖をぐるりと回って北上するコースとなっていて、路面はフラットで天候も曇りでかなり涼しくて、周りの選手は快調に飛ばしていきます。

僕は相変わらず前半から飛ばせる方ではないのですが、だいたい32~33km/hで巡航していました。

コースが狭いといっても、対面通行の片側1車線を交通規制して使っているので、抜いたり抜かれたりはそんなに苦労することはなかったのですが、気が付くとドラフティングの行列が出来ていました。

去年の佐渡でもそうだったんですが、僕って後ろに付きやすいのですかね?

もうすぐ上りに入るのが分かっていたのですが、やっぱり付かれるとイラッとします。

この辺りで、はるぽんさんと何度か抜いたり抜かれたり声を掛け合ったりして、ちょっと気持ち的にも楽になりました。

少しずつ足が回り始めて、順調にペースを上げていこうとした矢先に、上りに入る直前のASの出口の段差で腰ポケットに入れていたフラスコがまさかの落下!

道路の端に転がっていったし、ボランティアや警備員がたくさんいている場所だったので、そのまま捨てて行こうかと一瞬思ったんですが、さすがに数少ない手持ちの補給を捨てるわけにはいかず、バイクを降りて拾いに行きました。

気を取り直して漕ぎだすと、すぐに最初の上り坂に入りました。

上り始めて少しすると、先行していた、はるぽんさんを発見。声を掛けて先行します。

坂の斜度自体はそんなにキツくはないのですが、それなりの高さまで上るので、距離は意外とあります。まあ、山というよりは大きな丘を上るっていう感じでしょうか?

上りきったところは牧草地帯なのか、だだっ広い草原ちっくな所をしばらく走って、今度は一気に下ります。

ここはさっきの上りよりも斜度がきつく、後半でまた上り返さないといけないのでちょっとブルーです。

下りきった所でいよいよ大きなループコースに入ります。

180kmのバイクコースのうち、110kmぐらいが大きな左回りのワンウェイとなっており、北海道の雄大な土地を走ることになります。

ここからは、高低図では一気に上っているような感じですが、実際は地味な上りを繰り返し上りつつ、ゆっくりと高度を上げていくのですが、平坦と微妙な上りの繰り返しなので、サイコンのメーターを見ていると、すごくムラがあるように思えてしまうので、とりあえず回転数とリズムを崩さないように心掛けてペダルを回していきます。

60kmを過ぎてきたあたりから、ようやく今度はゆるい下りと平坦が繰り返されて、平均スピードも一気に上がっていきました。

10kmおきに距離表示があったので、Ave30km/hに対してどれくらいの貯金が出来るかなと思って毎回見ていたのですが、この辺りから少しずつ貯金が出来始めて、80km地点では6分、100km地点では10分近くの貯金が出来ました。

100kmを越えた辺りから、また長い上りになるのは分かっていたので、この10分の貯金はかなり気持ち的に余裕が出来ました。

90km付近から雨が降り始め、100km地点を過ぎる頃には本格的に振り出してきました。この辺りから、ペースダウンしていく選手が多く見られるようになってきて、抜くことが増えていくと同時に、ドラフティングする人も多くなってきました。

向かい風もきつくて、微妙な上り坂なので後ろに付きたくなるのも分かるのですが、トライアスロンではドラフティングは禁止ですし、一定の距離を保った集団のレベルではなく、明らかにベタ付きのドラフティングを堂々としている人が多々いたのが残念です。

ひたすら後ろに付かれると、さすがに腹が立って来たので何回も振り返って睨んでみたのですが、効果はなく、結局、振り落とすべく僕がペースを上げないといけないという形になって、少し無駄な体力を使う事になりました。

ある程度、集団になってしまうのは仕方ないと思うのですが、明らかに狙って集団の中で脚を温存している面々にはどうにも納得がいきません。

130km地点を過ぎて、スペシャルニーズエイドの直前、ちょっとした上りでフロントの変速をした瞬間、チェーンが外れてしまいました。

無理に負荷を掛けてる訳でもなかったので、まさかのチェーン落ちだったのですが、仕方ないので止まってチェーンをはめようとしたのですが、これが一向にはまりません。

あれ?なんでだろ?と思っていると、どうやらチェーン落ち防止のパーツが邪魔して上手くギヤに噛まなくなっているようでした。

さっきまで快調に抜いて行った人達に次々と抜かれる中、力ずくではめてやろうとしても、細かい場所なので力が入らず、一人で四苦八苦していると、バイクで巡回しているサービススタッフがちょうどやってきて、声を掛けてくれました。

現状を話してバイクを見ると、「あ~フロントのギヤをアウターに入れたら大丈夫だよ」と言ってくれて、ギヤをアウターに入れてチェーンをはめると無事成功!

たったこれだけのことだったのか~と自分の経験不足を悔みつつも、無事に直って一安心してまた漕ぎ始めました。

この大会のバイクエイドではコーラがなかったので、スペシャルニーズはコーラだけ預けておいたので、ガッツリ止まってコーラを一気飲みしました。

かなり温くなっていたのですが、肌寒かったのでちょうど良かったのと、それよりも炭酸の刺激がとても心地よかったです。

そこからは、止まっていた分を取り戻すべく、ややペースアップをしたつもりなんですが、雨のおかげで下りはかなりペースダウンしないといけず、少しストレスが溜まりました。

かなりの向かい風の中、最後のひと山を気合いで乗り越えて、ようやく洞爺湖が見えるところまで戻ってきました。

この辺りで、最大10分あった貯金は、チェーン落ちや向かい風の上りで全て使い果たし、6分ほどの借金となっていました。

当初は上り坂分でちょうど貯金を使い切って、残りの平坦路をそのまま乗り切ってバイクラップ 6時間ちょうどという作戦だったんですが、少しキツくなってきました。

湖畔の平坦路に入ってすぐの最後のエイドで、スタートからずっと持っていた麦茶が入った自分のボトルを捨てて、新しいボトルをもらって、ラスト20kmの平坦路に入りました。 (IRONMANボトルを最大限ゲットするための作戦でもあります。)

少しでもペースを上げたかったので、軽量化しようといらないボトルの水を捨てて、1本だけ残しておけば良いと思っていたのですが、捨てるボトルと残しておくボトルを勘違いしたのか、気付けば全てのボトルが空に!

しまった~と思いつつも、今更どうしようもないし、低い気温と平坦な道なので大丈夫だと自分に言い聞かせてペダルを踏みました。

しかし、止まっていた分を焦っていたのか、ペダルを少し乱暴に踏んでいたみたいで、途中で太腿が痙攣しだしました。

焦らずにポッケに入れていた梅肉チューブを補給したのですが、乾いた喉に梅肉は少しキツかったです。

この辺りで6時間を超えてしまうのは確実となってしまうし、所々で向かい風にやられ、前を走る選手もほとんどいなくてペースを維持するのが大変でしたが、少しでも前へ手を伸ばすと決めた以上はペースを落とすわけにはいきませんでした。

そんな葛藤の中、ようやく洞爺湖温泉街へ戻ってきて、長かった180.2kmが終わりました。

ランコースとパイロンだけで仕切られた石畳っぽい路面に入ると、一気にペースダウン。自転車1台分しかない道なので、焦らずゆっくりと進みます。

トランジットエリアの手前に、木で出来たスロープがあって少し怖かったですが、なんとか無事に超えて、バイク終了。

アクシデントがあったり、雨が降ったりと少し大変でしたが、なかなか雄大なコースで苦しくも楽しいバイクコースでした。

(余談ですが、レース後半に少し自転車が重たくなった気がしたんですが、どうやらスローパンクしていたようで、翌日にバイクを回収した時には空気は完全に抜けていました。危なかった~)

タイムは6時間5分37秒(バイク順位: 170位)

トランジットでは雨だったので、更衣テントに入って靴下と靴を履き、帽子をかぶって準備完了。

テントの中がちょっと混雑していて時間が掛かったけれど、問題ではなかったです。

T2 6分2秒 (順位は326位)

さあ、いよいよラスト42.195kmのランです。

つづく

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