KONAへの道のり~第58話~2013年IRONMAN JAPAN北海道(ラン編)

コースへ入ると、すでにかなりの人数がランへ入っていました。

僕の作戦は、いつもなら前半は抑えていくというのがパターンなのですが、今回は気持ち良く走れるペースで入って、あとは踏ん張るという、かなりリスキーなものでした。

ランコースは湖沿いなので、フラットだろうと下見をしなかったのですが、温泉街から外れて、県道に出た辺りで大きなうねりがあり、その後もバイクコース同様に微妙にうねっていて、アップダウンを繰り返していました。

最初の1kmは4分50秒ぐらい。ん~ちょっと速いかなと思いつつも、気持ち良く走れているのと、気温もかなり低いので、そのままのペースを維持することに。

まあ、ハーフまでは十分持つだろうけど、その先は少し不安だなと思いながらも走り続けました。

5km過ぎあたりでチームしらさぎのK倉さんをパス。皆生と同じだな~と思いながら、声を掛けて抜いていきました。

8km過ぎあたりで山田道場のトップエイジのW見さんと遭遇。

おそらく30分以上は先行しているはずだろうから、キロ5分として6km。

ここで知りたかったのはW見さんとの差ではなく、折り返しまでの距離でした。

その辺りで推測出来たのがおそらく11kmあたりで折り返しだろうということ。それによって気持ち的にも安心できるし、コースに対しての対策も出来やすくなります。

ランのエイドではコーラが出たので、少し嬉しかったんですが、かなり寒かったので、気分転換に一口飲む程度でした。

それでも途中でトイレに 1回入った(小さい方)ぐらいです。エイドでは他の大会に比べて種類は少なかったんですが、スポンサーであるウィダーゼリーが置いてあったので、だいたい3回に1回の割合ぐらいで食べました。

今回は珍しく、ランの途中でお腹が空いてきたのですが、固形物をガッツリ食べるには少しペースが速かったので、ウィダーを積極的に摂ることにして、あとはジョミとブドウ糖タブレットでやり過ごすことにしました。

ようやく11km地点の看板が見えたので、もう少しで折り返しかなと思ってたのですが、ここからが以外と長く、800mぐらいはあったでしょうか?

最初の折り返し地点に到達したことで、ようやくランコースの全体がはっきりして、もう一度ここに戻って来ないといけないのかと思う反面、踏ん張りどころが分かって少し気が楽になりました。

そこからは、ひたすら前を走る人を抜くことに集中して走り続けました。

この辺りでもキロ4分50秒ぐらいのペースは変わらず、エイドで補給した時は5分をちょっと超えるぐらいで、かなりイーブンペースで走れていたと思います。

そしてまた県道へ出る辺りが18kmぐらいだったと思うのですが、この辺りで山田道場の面々とすれ違い始めました。

W見さんとの2回目の遭遇、県道沿いではYUGOMANさん、はるぽんさん、温泉街の石畳ゾーンではチームしらさぎのI原さんに声を掛けていただきました。

やっぱり知り合いに会うと、パワーが出ますね。

折り返しの1km前ぐらいが僕が宿泊している洞爺観光ホテルだったんですが、この辺りで奥さんも応援してくれていました。

他のレースでは応援ツアーがあるのですが、IRONMANはそういったものが無く、応援したい人からすると、ちょっと残念だったみたいです。

ハーフ地点を過ぎて2回目の折り返しに到着すると、そこはゴール地点のすぐそばで、もう一度ここに戻ってくればゴールだと思うようになりました。

14km地点あたりからずっと韓国人の選手と一緒で、お互いに引っ張りながら走っていたのですが、この辺りで離れていきました。

今度は折り返し地点までコースは分かっているので不安は無いのですが、周回遅れの選手がぼちぼちと出始め、ちょっと狭いコースでは抜くのに少し苦労しました。

少し避けてくれたら良いのですが、真ん中を走られると僕が対向側に膨らんで抜かないといけないので、抜くタイミングにも気を遣いました。

さすがにこの辺りから、ペースを保つのが厳しくなってきて、少しずつペースが落ちつつあったのですが、ここで落とすのは簡単だけど絶対に後で後悔するだろうなという思いと、11時間切りが難しくなってきているのでもう良いかなという自分の中での葛藤が、結構長く続きました。

それと、ライバルのkamipackさんが、絶対に速報で見ているだろうから、おいそれと手を抜く訳にはいきませんでした(笑)

この辺りからペースはキロ5分ぐらいで、エイドにかかる時間が少し長くなってきました。でも、これ以上のペースダウンは絶対にしないと決めて走り続けました。

以前なら間違いなくペースダウンしていただろうけれど、もう1年半以上にわたる火曜日の長居練習での15kmペース走という基礎が、確実に積み上がって形になってきているのが実感できたレースでした。

最後の折り返しも、やはり11kmの看板からが長く感じましたが、なんとか折り返し地点に到着。あとは帰るのみです。

スパートを掛けたい気持ちがあるのですが、おそらく2~3kmぐらいしかスパート出来ないのは脚の感覚から分かっていたので、県道に出て上り終わってから下り坂を使って一気にスパートを掛けることにしました。

長かったのか、短かったのか、雨に打たれて身体が冷えて、意識も少しぼーっとしてくる中、ひたすら前を見て腕を振って、動かない脚を動かし続け、ようやく県道に出る直前に、ハーフ過ぎたあたりで潰れたと思っていた韓国人選手がスパートを掛けてきました。

ゼッケンの色から僕より上のエイジだというのは分かったのですが、このタイミングでスパートを掛けられたら負ける訳にはいきません。

疲れきって回らない思考に鞭を打って、僕も渾身のスパートを掛けました。

そこからの2km弱はおそらく4分前半まで戻ったのではないでしょうか?

途中でなんとか抜き返して、振り返りたい気持ちを抑えてスパートを続け、ゴール直前の折り返しに掛かったときに初めて後ろを確認しました。

差は十分に広がっており、抜かれることはなかったのですが、スパートで勢いがついてしまったので、そのペースのままゴールへ向かう最後の花道へ入ると、手を差し出している人達の中に奥さんを見つけました。

みんなの差し出す手にタッチしながら、奥さんに「やったよ」と声を掛けて、フィニッシュラインを駆け抜け、長かった226kmのレースが終わりました。

今までのロングの中で、初めて完走したときと同じぐら嬉しかったかもしれません。

ランタイム:3時間29分03秒(ラン順位: 49位)
総合タイム: 11時間02分30秒
総合順位: 94位(完走者1238人中)
年代別順位(35‐39男): 20位(完走者155人中)

もう少し続きます。

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